カビの話 その2
カビの種類はどれだけいるのだろうか?
文部省、厚生労働省、保健所 等のhpで調べてみました。
カビは現在8万種類以上で、住宅環境から60種類以上、あるそうです。
「微生物」には菌類と細菌(バクテリア)があり、「菌類」にはカビ、キノコ、酵母があります。
◎人に必要な菌
カビ 味噌、醤油、チーズ
酵母 パン、アルコール飲料(ビール、ワイン、日本酒)
細菌 納豆、食酢、発酵乳、ヨーグルト、チーズ
◎人に害を与える影響ある菌
カビは、糸状菌、きのこ、酵母、3種類に分けることができます。私たちの生活に悪影響を及ぼし、
予防や対策の必要なカビは、「糸状菌」です。
風呂場などに発生する「黒カビ」、水周りに発生する「赤カビ(酵母)」、カビ臭の原因「青カビ」の大きく3種類になります。
●黒カビ(クラドスポリウム) 色 黒
湿気の多い浴室・洗面所の壁、結露の発生する窓のサッシ・壁・床、台所の流し、エアコンなどに繁殖します。
低温・乾燥に強いとされる黒カビはぜんそく、アレルギーの原因となるので、注意が必要です。
●コウジカビ(アスペルギルス) 色 白・黄・緑・黒
自然界に広く分布、まだらにいろいろな色に変化する。味噌、醤油、お酒などに使われます。
肺に入ってしまいますと、気管支肺アスペルギルス症の原因になり、亜種のフラパスは肝臓ガンを引き起こす非常に危険な菌種。
●青カビ(ペニシリウム) 色 白・桃・黄緑・青
パン、餅、みかんなどでよく見られるのが青カビです。、抗生物質のペニシリンの製造に有効利用されています。
マイコトキシンというカビ毒を作り、肝臓ガン、腎臓ガンなどの原因にもなりますから注意が必要です。
●ススカビ(アルテルナリア) 色 灰黒
シャワーカーテン、ビニールクロス、エアコンの内部、すのこの裏などに見られる灰黒色のものです。
農作物に被害をもたらしたり、プラスティックを腐らせたり、ぜんそくを引き起こしたりします。
●赤カビ(フザリウム) 色 白・黄・褐色・赤・赤紫
台所の排水口や洗いカゴの受皿、洗面所の洗面台、浴室の床などに見られます。
土壌、河川、汚水、空中、室内にも広く分布するカビで角膜真菌症の原因となる菌です。
●酵母菌(ロドトルラ) 色 ピンク
空気中に存在し、お風呂場に限らず、水分がある所に付着後、猛スピード繁殖3~4日で、目に付きます。
カビの発生より増殖が早い為、ピンク汚れがカビ発生の合図です。(メルクマール「カビ指標」です)
住宅環境に生えるカビは殆ど良くないのがわかったと思います。
カビの話 次回も続けます。